ようこそ、「(中高年)サラリーマンの松下村塾」へ

「逃げるは恥だが役に立つ」が映し出す日本の諸問題

当塾では、
中高年サラリーマンに目覚めて頂き
「最大限の自分自身を生きる人」に
近づけるヒント・情報を
様々な切り口で提供しております。

本日の学習テーマは
「人気ドラマがあぶり出す
日本の諸問題」 です。

【1.ドラマ「逃げ恥」と労働問題】

恋ダンスが
ブームを巻き起こした
TSの人気TVドラマ
「逃げるは恥だが役に立つ」
(2016年9月~12月放送)が
高視聴率だった理由は、
今の若い世代の男女の
むずキュン恋愛を
描いたから、
だけではないと私は思います。

労働問題の観点で見ても、
あのドラマは見事に
世相を描いていた
からだと思います。

新垣結衣さん演じる
森山みくりは
私立大学の
大学院卒なれど派遣社員。

第一話では
勤務先から契約更新されず、
解雇されるシーンから始まります。

今や日本人全労働者の4割を
占めるまでに増えた
非正規労働者にとって
このシーンは共感したことでしょう。

次に、みくりが 就職先を求め
自分を必要とする場所を
何とか確保しようとして、
住み込み家事代行と契約結婚を
必死に提案する
姿もよかったですね。
(新垣結衣さん、名演技!)

職場を求めて
必死にアピールしている
人たちには共感された
場面だったと推測します。

一方、
みくりの相手方となる
星野源さん演じる
津崎平匡は
システム関連企業に勤める
京都大学卒の
エリート正社員です。

第一話では、
納品を間に合わせるために
社員全員が
一週間毎日徹夜残業します。

第九話では、
顧客会社にシステムトラブルが発生し、
対応に追われる平匡の帰宅が
毎晩深夜になり、
みくりと
まともに顔も合わせられない日が
続くシーンがありました。

この手のシーンは、
現代日本企業の
あちこちで見られますよね。
働き方改革でも
槍玉に上がっている
長時間労働の実態そのものです。

派遣切り、就職活動、
さらには長時間労働、
非正規と正規労働者との対比。

「逃げ恥」は、現代日本が抱える
労働問題までも見事に描いています。

第九話で、
連日の深夜残業がやっと終わり、
みくりが起きている時間に
何とか帰ってきた平匡が
玄関まで迎えにきたみくりに
ポツリと呟いた言葉は
「ただいま」ではありません。

何と言ったか?

「疲れた」

と絞り出すように声を出し、
みくりを抱きしめました。 (星野源さん、名演技!)

平匡の発したこの言葉こそ、
日本のサラリーマン全員の
本音を表した言葉でした。 (私は共感しました。)

特にこのワンシーンには
疲れ切っていて
長時間労働や
厳しいノルマ等に追われる
多くのサラリーマンの
悲哀が込められていました。

帰宅時間が遅いために
家族との団欒の時間も
まともにとれない
サラリーマンが日本には多くいます。

そんな場面ともだぶりますね。

さらにこの後、平匡は
労働問題の中で最も辛い
「リストラ」の憂き目も遭います。

そうです。
このドラマは
恋愛がメインテーマではありますが、
現代日本の労働問題も
見事に描いているのです。

ここまで見事に描いたか、と
作者と脚本家の
緻密なストーリー組立てに
感銘を受けたのは私だけでしょうか?

【2.「逃げ恥」とサラリーマンの幸福度】

私は思います。
現代日本のサラリーマンは
本当に疲れていると。

特に、家族を抱え 養育費もかかる
中高年サラリーマン層の多くは
疲れ過ぎの状態、過労状態と
言って過言ではありません。

若い世代のサラリーマンの中には
恋をする時間もない程
長時間労働を強いられている
方もいるでしょう。

仕事内容に意気に感じて
生き生きと
業務に邁進するサラリーマンは
日本全体の2割もいないのでは?
とも感じます。

あとの8割は
疲れた体にムチを打ちながら
必死に働いていると思います。

果たして、
それで幸せといえるのでしょうか?

更に言えば、
こうした状況の背景には
サラリーマンが抱えている
深い悩みが横たわっています。

サラリーマンの多くは今、
非常に疲れていることに加え
どんな悩みを有しているのでしょうか?

1つ目は、将来への不安です。
特に、夢がなかなかもてない状態です。

終身雇用や年功序列といった
かつて、
サラリーマンを守ってくれた
仕組みは殆ど崩壊しました。
賃金もそれほど伸びていません。

会社の業績次第で
いつリストラや
人員削減があるやもしれません。

2つ目は、
忙しすぎて時間がないことです。
家族との団らんや、
恋を育む時間も
とりづらいのが日本の現状です。

その結果、
日本のサラリーマンや
社会人は幸福感が低いのです。

日本は、経済的には
世界第3位の国ではありますが、
幸福度で見たら
トップ3には到底届いていないのです。

2016年の幸福度ランキングでは
(世界幸福度報告書2016より)
1位はデンマーク、
2位はスイス
3位はアイルランドと続き、

我が国日本は・・・53位です。
(2015年が47位だったので下がっています。)

経済面では世界第3位なのに
幸福度では、全く追いついて
いないことが数字にも出ています。

ちなみにドラマ・逃げ恥では、
そんなところも上手に描かれています。

第3話のラストで、
平匡とみくり、 会社仲間ら計5人が
ブドウ狩りの帰りに
小高い山の上に立ち寄ります。

そして、町を見下ろしながら
代わる代わる自分の思いを
大声で叫びます。
そのうちの一人が
「幸せになりたーい!」と叫びました。

これも、現代日本人の
満たされていない
心境を表したものです。

ドラマが進むに連れ、
ふと、このシーンを思いだし
「非常によく練られた脚本だな。」
と感じるようになりました。

なぜなら、
この「幸せになりた-い」 という
メッセージは伏線となって
ドラマの最終回につながる
構成に なっていたからです。

最終回では
個々の登場人物が
幸せのあり方につき、
自分なりのスタイルで
それぞれが歩き出す
シーンとして描かれるのです。

実は
「幸せをどう求めていくか」
ということも、このドラマの
テーマになっているんですね。

恋愛、労働問題、幸福論と
様々な社会問題を、
コメディタッチで描いたドラマ
・・・ それが逃げ恥でした。

【3.厚生労働省が発表した長時間労働の実態】

そのコメントを裏付ける
国の調査結果が
2017年1月18日に出ました。

厚生労働省の監督指導につき、
2016年4月から9月までに
行われたものが発表されたのです。

監督指導の対象となった事業所は、
月80時間を超える残業が
行われた疑いのある会社や、
長時間労働による過労死等に
関する労災請求があった1万59件。

このうち66.2%に相当する
6659件で、
労働基準法などの
法令違反がみられたとのことです。
実に全体の3分の2ですね。

すごい数です。
主な違反内容は、 違法な時間外労働です。

これに該当し是正・改善に向けた
指導が行われたのは、
4416件と全体の43.9%。

うち78.1%となる3450件に、
実際に月80時間を超える残業が
認められたとのことです。
(全体の3分の1超です。)

しかも、100時間を超えた
ケースは2419件ありました。
(全体の4分の1にも上ります。)

200時間超えも116件。
ちなみに、 法定外残業が
月100時間を超える
とは具体的にはどんな状態でしょう?

1か月でみて
週休2日制の会社の場合、
月の稼働営業日数が
だいたい20日か21日です。
100時間を20日で割ると、
1日当たりの
法定外残業時間は 約5時間です。

9時始業の会社の場合、
昼1時間の休憩があったとして、
1日8時間労働とすると、
18時以降が法定外残業になります。
つまり18時+5時間=23時。

土日を除き、夜の11時まで
毎日働いている人がいる会社が
月100時間以上の残業している
というわけです。

厚生労働省が目をつけた
約1万か所の事業所の内、
なんと4社に1社で
夜の23時まで
働いている人がいるのです。

こんな労働環境では
サラリーマンは
疲弊し過労で倒れるか、
メンタルに支障を来たすことでしょう。

月200時間の残業になると
土日を除いて 毎日早朝4時ごろまで
働いている計算になります。

こうなると寝る時間も
なくなりますので 実際には、
土日の休日出勤を
しているんでしょう。

(ドラマでは津崎平匡も、
第1話で1週間 連続で徹夜します。
その結果、
写真にある通り倒れました。)

今回の調査結果は、
長時間労働の
ひどい実態を浮き彫りにしました。

しかも、この数値は
私は氷山の一角と考えます。
日本のあちこちに
このようなブラック企業は
まだたくさんあるはずです。

かくいう
中高年サラリーマンの私も
若いころは多分、
月に80時間以上
残業していた時代がありました。

しかし、
今の年齢で れをやれ、
と言われてももう無理です。
中高年では
体が持たないからです。

こんなひどい境遇に
もし、毎日耐えている方が
この記事を読んでいる読者に
(特に中高年サラリーマンの方に)
いるとしたら、その人に
私は覚醒して頂くための
メッセージを
いろいろな切り口で
形を変えて
送り続けるつもりです。

【4.幸せへの道標とは?】

幸福論という観点で申し上げると、
あなたがもし、
サラリーマン生活に疲れを感じ
その現状を変えたい、
幸せに近づきたいと
願うのであれば
次のことを実施することを
私は改めて提唱します。

まず、第一歩として
どんなに忙しくとも
「その瞬間瞬間において、
自分が選べる選択肢の中で
特にワクワクすること
(ただし、公序良俗や、
公共の利益に反さないこと。)
を選んで実行する」こと。

これを
特に中高年サラリーマンの
皆様にはやって頂きたいのです。
「忙しくてそれどころじゃない」
という声が
聞こえてくるのは 理解できます。

私もかつて、
そんな状況でしたから。

しかし、
それでも 1日に1つでも、
1日に1回でも
たとえ1分でも
実行して欲しいのです。

電車の移動中でも結構です。
何かできることが
1つはあるはずです。

過去、自分でも
いろいろ試してみましたが
幸せな自分を実現するには
これが一番即効性があり
近道であると確信しております。

ちなみに、
幸福度の低さに関しては
私だけの意見ではありません。

世界で最も
清貧な大統領と言われ
来日し、日本を視察した
ウルグアイの元大統領・ムヒカ氏も
日本の現状(働き過ぎと幸福感の低さ)を
同じく心配しているのです。

私は、
幸せを創造する道を目指します。
最大限に自分自身を生きる人
になるつもりです。

今はまだその途上にありますが
必ず幸福感や
充実感ある人生を実現し、
体感できると確信しております。

この文面を読むあなたにも、
最大限に自分自身を生きる人になって
欲しいと
心から思う次第です。

ともに、幸福感ある人生を
目指そうでは ありませんか。

本日は以上です。

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